まずは何よりインストールから.
まず,Mac OS XでQtを動作させる場合,X Code Toolsをインストールしておく必要がある.恐らく無くてもNativeなQtアプリを作るのには問題無いと思うのだが,標準ライブラリすらincludeできなかったりするので入れておいた方が良い.
X Code ToolsはMacを買ったときに付いてくるInstall Discか,ADC(Apple Developer Connection)に無料会員登録してダウンロードすることで入手することができる.
ただ,ADCからダウンロードするとDVDの1GBくらいあるDMGイメージをダウンロードすることになるので,回線が細い場合はおとなしくインストールディスクから入れた方が無難だと思う.
X Code Toolsのインストールが終われば,Qt公式サイトのダウンロードページからSDK(Standard Development Kit)をダウンロードする.
この時,よく見ると「Commercial Downloads」と「LGPL / Free Downloads」からライセンスを選択してダウンロードするのに気をつける.通常はLGPL版のSDKで良いだろう.
後は普通にダウンロードしてきたイメージをインストールすれば良い.
次に,Qt開発環境であるQt Creatorをインストールする.
Qt CreatorはQt開発に特化した統合開発環境で,Javaで言えばEclipse,Windows開発で言えばVisual Studioに相当する.
実は,最初はEclipse/CDTというEclipseのC++開発にQt Eclipse Integrationを入れて使おうと思ったのだが,なんとMac OS XだけPluginが提供されていない.
というわけで,仕方ないのでQt Creatorを使うことにした.
Qt Creatorは先ほどのダウンロードページ左下に「Qt Creator IDE」という項目があるので,そこからダウンロード/インストールできる.
Qt Creatorを起動すると,最近のIDEらしくWelcome画面が表示される.
試しにHelloWorldを書いてみる.
FileメニューからNewを選択し「Qt Console Application」を選択.適当な名前でプロジェクトを作成して後はデフォルトのまま次へボタンを押していく.
すると,Editモードに切り替わるので,main.cppの内容を以下のように編集する.
#include <QtCore/QCoreApplication>
#include <QDebug>
int main(int argc, char *argv[])
{
QCoreApplication a(argc, argv);
qDebug() << "Hello, World.\n";
return a.exec();
}
qDebug()はC++標準関数で言うcoutの代替として使えるQt関数である.
あとはQt Creator左下にある再生ボタンを押すか,Buildメニューから「Run」を実行すれば,以下のような形でHelloWorldが表示される.
とりあえず今日はここまで.
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