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2009年4月10日金曜日

[書籍]: 反日マスコミの真実 2009を読んだ



ニコニコ動画のマスコミ批判関連で有名だったこの本を今更ながらに読んだ.
以下僕の印象など.

特集記事として「大マスコミが報じない田母神問題」「毎日新聞変態記事の衝撃」「報道されないニュース」といった記事が取り上げられており,紙面の4/5位は特集記事で埋まっている.
執筆者陣は非常に多彩で,各種専門家からブロガーまで,いろいろな人から記事を集めていることが面白い.
構成としては,2Pから4P位の記事が中心で,読みやすいと感じた.記事によって行間がかなり大きいものもあるのは愛嬌かな:-P

記事の内容はどうかというと,感情的になりすぎてちょっと一歩引いてしまうような記事が多かった.話題の中心は2ch系まとめブログなどを斜め読みしていれば大体どこかで読んだことのあるような内容がメインなのだが,それだけに記事の内容が被ってしまっていることも多く,特に田母神問題の記事についてはくどいと感じられることもあった.
ネットで行われたような議論の内容で終わってしまうような記事が多かったのは,正直レベルが低いなと思う.ただ,普段あまり本を読んでいなかったり,何も考えず流し読みするのであればいいのかも.

一方,それぞれの特集や連載の中で,ただのマスコミ批判に終わらず客観的に独自の意見を述べている記事もいくつかあり,それらはなかなか読み応えがあった.1200円はちょっと高いとは思ったが,こういった雑誌はあまり見ないので,仕方無いとは思う.
僕としてはこういった記事と前述の様な軽い(読みやすい)記事を分けて書いておいてくれると良かったなと思う.

2008年12月20日土曜日

[書籍]:ピープルウエア 第2版 - ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

/.-jpベテランプログラマを管理するには?というトピックで紹介されていたピープルウェアという本を読んだので紹介。

ピープルウエア 第2版 - ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

かなり面白い本で、一気に読んでしまった。
内容はソフトウェア開発プロジェクトの管理者向けに、プロジェクトを成功させるために必要な管理者としての気構えを書いたものである。このような書き方をすると管理者がうまく開発者を操縦する方法が書いてあるようなイメージを与えてしまうかもしれないが、この本で言っていることは全く逆で「個性を認めよ」とか「開発者が勝手に職場にポスターを貼ったりするのを容認せよ」といった一般的な管理者のイメージからは遠い内容が説かれている。
ソフトウェア開発においては、大量生産型(この本ではチーズバーガー生産販売と称されている)の管理哲学は全く通用せず、担当者の士気を高め、自由度を持たせ、作業しやすい環境を整えることが重要だという。

僕は仕事という意味では管理業務というのを経験したことがないので開発者側の視点で読んだが、確かにこの本で言われているようなことを実践できる管理者がいれば、ぜひその人の下で働きたいと思った。実際今まで長い間続いた仕事も、この本で挙げられている項目のうちいくつかを満たしていたし、長く続かなかった仕事は「チーム殺し、7つの秘訣」の章で挙げられている多くの項目が引っ掛かった。
この本の初版は1989年だが、これだけ昔からソフトウェア開発者というのは同じようなマインドを持っているのを知って感慨深い。