/.-jpのベテランプログラマを管理するには?というトピックで紹介されていたピープルウェアという本を読んだので紹介。
ピープルウエア 第2版 - ヤル気こそプロジェクト成功の鍵
かなり面白い本で、一気に読んでしまった。
内容はソフトウェア開発プロジェクトの管理者向けに、プロジェクトを成功させるために必要な管理者としての気構えを書いたものである。このような書き方をすると管理者がうまく開発者を操縦する方法が書いてあるようなイメージを与えてしまうかもしれないが、この本で言っていることは全く逆で「個性を認めよ」とか「開発者が勝手に職場にポスターを貼ったりするのを容認せよ」といった一般的な管理者のイメージからは遠い内容が説かれている。
ソフトウェア開発においては、大量生産型(この本ではチーズバーガー生産販売と称されている)の管理哲学は全く通用せず、担当者の士気を高め、自由度を持たせ、作業しやすい環境を整えることが重要だという。
僕は仕事という意味では管理業務というのを経験したことがないので開発者側の視点で読んだが、確かにこの本で言われているようなことを実践できる管理者がいれば、ぜひその人の下で働きたいと思った。実際今まで長い間続いた仕事も、この本で挙げられている項目のうちいくつかを満たしていたし、長く続かなかった仕事は「チーム殺し、7つの秘訣」の章で挙げられている多くの項目が引っ掛かった。
この本の初版は1989年だが、これだけ昔からソフトウェア開発者というのは同じようなマインドを持っているのを知って感慨深い。
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