2008年12月23日火曜日

本当に怖いクラッカーは実利的クラッカー

ニコニコ動画でセキュリティ系な番組が出ていたので見てみた.



インターネット上の話がメインだったけど,こういうネタでケビン・ミトニックについて触れられていなかったのは残念.
自分の技術を見せびらかしたい快楽的クラッカーについてはこの動画で言われていることはおおむね正しい気がするけど,企業スパイ目的などの実利目的のクラッカーについて,あまり触れられてはいなかった.

快楽的クラッカーは自分が何をやったのかアピールしてくれるから被害が明るみに出るが,実利的クラッカーは足跡を残さないので何をされたのか,侵入されたのかどうか自体も分からないのが怖い.
また,快楽的クラッカーは技術を見せびらかす事が目的なので,物理的にインターネットに繋いでいなければ攻撃対象になりにくいだろうが,実利的クラッカーは情報そのものが目的なので,別にインターネットから正々堂々侵入する必要はなく,他に入りやすい経路があればそっちから侵入してしまう.
ソーシャルハッキングとかはまさにその典型(ソーシャルエンジニアリングの方がメジャーな気がするが,それだと犯罪の匂いがあまりしないので危機感を伝え切れていない気がする)で,欺術とかを読んでみるといかににコンピュータより人間が脆弱なのかというのを思い知らされる.

もしソーシャルハッキングについてまだ聞いたことが無ければ,一度調べてみることをお勧めする.コンピュータのクラッキング技術ばかり注目されているが,人間のクラッキング技術もすごい.

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