2008年12月22日月曜日

プログラミングに数学の知識は必要か?

立場上、これまでプログラミングとは何の縁も無かった人にプログラミングを教える機会があるのだけれど、こうした人たちにはいわゆる文系の人たちも多くて、まだ勉強してもいないプログラミングというものに対して苦手意識を持っていることが多かったりします。

で、そういう人たちに何でそんなに苦手意識を持つのか聞いてみると「数学が苦手だから」という答えが返って来ることが多いです。

これは大きな誤解です。プログラミングを学ぶ前提として数学の知識はほとんど必要ありません。
もちろん、発展した内容(最適化とかパフォーマンス計測)では数学の知識を必要とすることはありますが、それでも初心者が初めてプログラムを書き始める時点ではまず必要ありません。

これに似た例としては、例えば絵を描くことが挙げられます。僕らは紙と鉛筆があれば、別に何を習わずとも絵を描くことができます。ただ、鉛筆以外の様々な画材を使ったり、既に確立されている絵画のノウハウを学ぶことで、より良い絵が描けるようになるでしょう。
プログラミングにおいては、ここで言う画材やノウハウが数学であり、各種コンピュータ関連の知識なわけです。

また、絵画と同じで、いくら知識を詰め込んでもそれだけでプログラミングがうまくなるということはありません。人によって個人差はありますが、練習によってプログラミング技術は確実に向上します。
プログラミングをしていて「最近上達速度が鈍ったな」と思ったら、その時は情報数学やコンピュータ関連の書籍を訪ねてみましょう。そこでまた大きくレベルアップすることができます。

そんなわけで、これからプログラミングを始めるという人は新しい絵の描き方を学ぶんだ、といった気持ちで望むといいと思います。

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